目の疲れやドライアイなど、さまざまな目の症状に効果が期待できるツボ「晴明」

●刺激後は目がスッキリする

長時間目を酷使すると、目が乾いて痛くなったり、目の中がゴロゴロしたりすることがあります。加齢とともに、目の乾きがひどくなった、という人も少なくありません。目頭にある晴明(せいめい) への刺激は、そんな疲れ目やドライアイに優れた効果があります。

東洋医学では、目は肝臓と密接な関係があると考えます。肝臓の機能をつかさどるのは、肝経という経絡です。肝経は膀胱経という経絡と影響し合っています。晴明は膀胱経に属しているツボです。

晴明を刺激すると、膀胱経と合わせて肝経の気血の働きも整います。目の周囲の血流もよくなるため、刺激後は目がスッキリするはずです。

目が疲れると、自然と目頭を指でもみますが、そこが晴明のツボです。目頭の内側の眼窩(眼球の入った穴)のへりで、押すとツーンとひびきます。

刺激は左右同時に行います。机などの上に両ひじをつき、両手の親指の先をそれぞれ晴明に当てます。そのまま頭の重みを利用し、3・7・3法で刺激します(3~5分間)。目の疲れや乾きが気になるときに刺激してみてください。

晴明の「晴」は、瞳という意味です。瞳を明らかに照らすツボというのが、名前の由来です。実際に晴明は、目の疲れやドライアイの他にも、目の充血やかすみ目など、さまざまな目の症状に効果が期待できます。

 

 

腱鞘炎など手首の痛みを和らげる特効ツボ「四瀆」

●患部に直接触れずに和らげるツボ

手首は、普段からよく使う関節です。そのため、痛めるとすぐに生活に支障をきたします。ねんざや骨折などを除くと、手首の痛みの多くは、筋肉の使い過ぎによるものです。腱鞘炎も、腱を鞘のように収めている腱鞘が、筋肉の使い過ぎによって炎症を起こした状態です。

手首の痛みは、ひどくなると筋肉が硬くこわばり、手首の動きが制限されます。そんなときにお勧めなのが、四瀆(しとく)への刺激です。四瀆は腕にあるツボですから、痛む手首に直接触らずに刺激できます。

四瀆は、手首の甲側から薬指へ向かって進む三焦経(さんしょうけい)という経絡に属しているツボです。東洋医学では、三焦経の気血の状態が悪くなると、手の関節に痛みが出るといわれています。

前腕の背面で、ひじ頭と手首の甲側にできる横ジワの左右中央を結んだ線の中間が四瀆です。尺骨と橈骨(とうこつ)という2本の骨の間にあります。

刺激は痛みのある側だけで構いません。ひじを曲げて腕を体に引き寄せたら、反対側の手の親指を四瀆に当てます。残りの指は腕の裏側へ回します。そのまま5・7・5法で刺激してください(3~5分間)。

四瀆への刺激は、手首の筋肉をゆるめて、血行をよくします。朝晩の1日2回刺激すれば、3~4日ほどで痛みは軽減するでしょう。また、四瀆は肩こりにも有効なツボです。

 

 

肩こりによく効く「肩井」のツボ

●指先全体でじわりと押すのがコツ

日本人の多くは、肩こりに悩んでいます。不自然な姿勢が長く続いたり、極度のストレスを感じたりすると、首や肩の筋肉は緊張します。その結果、血行が悪くなり、乳酸などの疲労物質が筋肉にたまることで、肩こりは起こります。また、内臓疾患や運動不足が原因で肩がこる場合も少なくありません。

肩こりの特効ツボは、「肩井(けんせい)」です。肩がこると、無意識に肩に手を当ててもみほぐすことがあります。その手を当てている箇所が肩井です。

肩井は「肩を巡る気が湧き出す井戸」という意味で名付けられました。首を前に倒したときに、首の後ろの付け根に出る骨の出っ張りと、肩先を結んだ線の、ほぼ真ん中辺りが肩井です。よく動くツボですので、周辺を押しながら、しこりや痛みのある箇所を探って見つけてください。

肩井は、こりを感じたときに、こりのある側だけを指圧します。反対側の手の指先全体で、5・7・5法で深く押してください(3~5分間)。首を左右に倒しながら押すと、より効果的です。

肩井はよく効くツボですが、その分、リスクもあります。まず、強く押し過ぎると心拍が低下します。そして、ぐっと急に押すと血圧が上がります。ですから、刺激のさいは、必ず5・7・5法を守って、じんわりと押してください。