ふくらはぎの骨際マッサージで肩こり、首こりや眼精疲労などが改善する

◇深いとこるの筋肉はコリが残りやすい!

「亀首、猫背、ゴリラ肩」。「治し家」院長の角谷敏宜先生は、姿勢の悪さを患者さんに伝える際、このように表現し、自己チェックをしてもらっています。あなたはどうですか?

亀が甲羅から頭をもたげたところのように、斜め前に突き出た首。丸まった猫背、腕を前に垂らしたゴリラのような肩。いずれも、現代人によく見られる体のゆがみです。

パソコンを使い、デスクワークに集中し、このような姿勢を続けていると、指や腕、肩、首、背中、腰など、主に上半身の筋肉に、コリやだるさを感じるようになります。

そうした首こり、肩こりなどが慢性化すると、本来の機能が正常に働かなくなります。結果として、頚椎ヘルニアや五十肩などの、病的な症状へとつながっていくのです。

さらに、パソコンの画面を見続けることにより、眼精疲労や視力低下も避lナられません。これは、目のピントを合わせる毛様体筋という筋肉が緊張するためです。眼精疲労や首のコリが原因で、頭痛を訴えるケースもあります。

 

 

角谷先生の治療院では、悪い姿勢や生活習慣が原因とされるこのような症状を、まとめて「パソコン病」と呼び、独自の治療を行っています。

その施術と並行して、患者さんご本人に、家庭で行うよう指導しているのが、全身の血流をよくするふくらはぎのマッサージです。

上半身に現れる症状と、ふくらはぎに、どんな関連があるのかと、不思議に思われるかもしれません。

しかし考えてみてください。上に挙げた症状はいずれも、血流の悪さが関係しています。

特に、後頭部から首の後ろにかかる部位の血流は重要です。首には、脳と体をつなぐ神経や血管が走っているため、ここの血流が悪くなると、頭部、つまり脳にも影響が生じます。

血流がよくなれば改善するとはいえ、肩や首周辺への普通のマッサージは、根本的な解決にはなりえません。

なぜなら、パソコン病の場合、深いところの筋肉、つまり深層筋で、コリが生じているからです。普通のマッサージでは、表層筋までしか刺激が届かないため、深層筋の奥に、コリが残ったままになるのです。

 

 

◇筋肉を骨からはがすように押していく!

そこでお勧めするのが、コリのある局部ではなく、ふくらはぎの骨際へのアプローチです。

角谷先生は、ふくらはぎマッサージの提唱者である、故・石川洋一先生(医師)に、やり方を直接教わりました。

ふくらはぎは、「第二の心臓」とも呼ばれます。これは、ふくらはぎの筋肉を動かすと、下肢の静脈血を遠い心臓まで戻す、ポンプ作用が働くためです。ふくらはぎをマッサージすることで、ポンプ作用を助け、血液の循環を促すことができるのです。

角谷先生は、石川先生のマッサージ法を基本にして、研究を重ね、独自のやり方を編み出しました。その方法には、特徴的なポイントが二つあります。

 

 

①両手の親指の第1関節をしっかりと曲げて、親指の頭を筋肉に当て、上体の体重をかける。

②骨の際に沿って指を入れ、骨から筋肉をはがすようにもむ。

親指の頭を使うのは、ピンポイントで刺激するためです。上体の体重を利用することで、腕や指の負担が少なく、小さい力で楽に押すことができます。

また、骨の際は、深層筋が表に出てくるところです。骨際に沿って、筋肉を骨からはがすように押していくことで、深層筋にまで届く刺激を与えることができるのです。

実際に、ふくらはぎの骨際マッサージで全身の血流がよくなったことで、肩こり、首こりをはじめ、眼精疲労や視力低下、頭痛など、パソコン病の諸症状が改善した患者さんは、おおぜいいらっしやいます。

血流がよくなれば、当然、全身の健康にもよい影響があります。高血圧やひざなどの痛み、冷えやダイエットにも効果がありました。ぜひ皆さんも、今日からお試しください。

 

 

ふくらはぎをハンマーでたたいたら4kgやせひざ痛が解消

沖縄県 48歳 会社員 男性の方の体験談です。

◇力を入れることなく楽に刺激できる!

私がふくらはぎを刺激してみようと思ったのは、今年の初めにある健康雑誌の新聞広告を見たことがきっかけでした。その号で大きく特集されていたのが、ふくらはぎでした。

ふくらはぎをもむことで、さまざまな効果があるというのです。

そこで、自分でも、ふくらはぎをもんでみることにしました。

ところが、これがなかなかうまくいきません。というのも、ふくらはぎを自分の手でもんでいると、すぐに疲れてしまうのです。

私は現在、48歳です。年のせいで、筋力がかなり落ちています。

ふくらはぎに、ある程度の刺激を与えるには、指にそれ相応の力を入れないといけません。

しかし、そうやってもんでいると、たちまち手が疲れてしまうのです。これでは、とても続けられないなと思いました。

 

 

そこで、私は代案を思いつきました。木製のハンマーでふくらはぎをたたいたらどうだろう、というものです。

近所で探すと、全長28cmほどの木製ハンマーが400円で売られていたので、それを買ってきました。このハンマーを使って、ふくらはぎをたたいてみることにしました。

やってみると、非常に具合がよいのです。力を入れる必要がなく、指も、腕も疲れません。ハンマー自体の重さで、適度な刺激を与えられます。これなら続けられそうだと思いました。

それからは、このハンマーでふくらはぎを刺激するようになりました。

私はハンマーによるふくらはぎたたきを、ソファに座り、テレビを見ながら行っています。テレビを見ている時間が長いので、それだけ長く、ふくらはぎをハンマーでたたいていることになります。

たたく場所は、ふくらはぎの内側や外側、ひざの周辺などです。1日で、全体を50回くらいはたたいていると思います。

 

 

◇慢性的な運動不足による不調が改善

こうしてハンマーでふくらはぎをたたき始めてから、体にいくつかの変化が現れました。

まず、体の調子が全体的に改善してきたのです。

以前は、運動不足の解消のため、散歩していましたが、最近はほとんど散歩していません。このため、慢性的な運動不足が続いていました。運動の機会がないので、足の血流も悪くなっていたにちがいありません。

また、私は、しばらく前から、ひざ痛に悩まされていました。

悪いのは右ひざだけで、左はなんともありません。痛みも激痛というわけではなく、正座もいちおうできる状態でした。

ですから、それほどひどくはありませんでしたが、大変不快だったのです。

去年は、ひざにいいとされるグルコサミンを飲んでみました。しかし、これといった効果を感じなかったため、飲むのをやめました。

 

 

それが、ハンマーでふくらはぎをたたくようになってからは、少しずつ血流が改善されてきたように思います。

ふくらはぎの血流がよくなれば、全身の血流もよくなりますから、それによって、体調が上向いてきたのでしょう。

不快感のあったひざも、痛みが軽減してきたのです。今では、ほとんど痛みがなくなり、ほんとうに助かっています。

さらに、69kgあった体重が、ここ数か月で65kgになりました。

ほかにはなにもしていないので、これもふくらはぎをたたいた成果なのでしょう。

いずれにしても、ふくらはぎたたきは、さまざまな健康効果をもたらす、優れた健康法といえそです。特に力のない方には、ハンマーによるふくらはぎ刺激を、ぜひお勧めしたいと思います。

◇タオ整骨院代表 丸山眞砂男先生の解説

ふくらはぎをハンマーでたたくと、ミルキングアクション(筋肉の乳しぼり効果)が活発になり、ひざ関節周辺の血流が促されます。それによって、組織の修復が促され、痛みが軽減してきたのでしょう。また、全身の血液循環や代謝がよくなったため、ダイエットにも効果が期待できるのです。

ふくらはぎマッサージには、さまざまな技法があります。その一つが「叩打法(こうだほう)」で、患部をリズミカルにたたいて刺激する方法です。この方は、これに近いやり方を実践されています。

ただ、筋肉を痛めないように、注意してください。自分でもむのが負担になる場合、下から上へとふくらはぎをさすり上げるのも、お勧めです。

 

 

「ふくらはぎマッサージ」で体調がよくなり股関節の術後のリハビリも順調

大阪府 58歳 主婦の方の体験談です。

◇足首より下の強い冷えがなくなった

私が知人からの紹介で、タオ整骨院を訪れたのは、今から半年ほど前のことです。

人生で初めて、ふくらはぎをもんでもらいましたが、それは格別なものでした。

まず足をよく温めてから、ふくらはぎをもんでもらいます。ちょっと痛いけれど、とても気持ちがよく、まるで極楽に来たような感じです。私は感激のあまり、涙ぐんでしまったほどでした。

初回ですっかり気に入った私は、整骨院に定期的に通い、自分でもふくらはぎをマッサージするように心がけました。

ふくらはぎマッサージは、湯ぶねに入っているときに行います。足の裏からふくらはぎまで、まんべんなくもみほぐします。

私は50代になってから、たびたび起こるこむら返りに悩まされてきました。寝ているときや炊事をしているときに、急に起こるのです。しかも、ふくらはぎや土踏まずだけではなく、足の指がつることも、たびたびありました。

 

 

足がつったとき、そばに主人がいれば、足を引っ張ってもらえます。しかし、寝ている間にこむらがえりが起こるとつらいので、予防のため、湿布を触って寝ていました。しかし、それも大して効果はなく、気休めにしかならなかったのです。

また、これもこむら返りと関係していると思いますが、私はひどい冷え症で、夏でも足が冷えてしまいます。とりわけ、足首より下に、強い冷えを感じていました。

足が冷えると、寝つきが悪く熟睡できません。このため、夜寝るときは、夏でも布団をかけて寝ていたほどです。

さらに、私はもともと股関節が悪く、10年前に左の股関節の手術を受けました。右の股関節もいずれ手術しなければならないと、医師からいわれ続け、今年の5月にようやく手術をしたのです。

常にこんな調子でしたが、ふくらはぎマッサージを続けていたところ、これらの不調が改善していきました。

まず、こむらがえりが起こらなくなり、冷えもすっかりなくなったのです。今では、寝るときに足を温める必要もありません。

また、便秘解消にも効果的でした。毎朝のお通じのほか、昼や夕方にもお通じがあるのです。

◇片道25分くらいなも徒歩で買い物に行ける

そしてなにより、ふくらはぎマッサージによって助けられたのが、股関節の術後のリハビリでした。

手術の翌日から、さっそくリハビリが行われました。リハビリは車いすから始まり、歩行器やつえによる歩行訓練、つえなしでの歩行訓練と、段階を踏んでいきます。

私の場合、このリハビリが大変スムーズに進んでいったのです。それぞれの段階で、リハビリの先生にとても驚かれました。

「なんだ、もう普通に歩けそうやん、つえ取ってみ」と先生にいわれて歩き出すと、実際に歩けるのです。

 

 

退院後に病院を訪ねて、担当だったリハビリの先生にたまたまお会いしたときも、その先生から、「あなたほど、リハビリがうまくいった人はいない」とあらためていわれたほどです。

なぜ、これほど順調だったのか考えてみました。そこで思い当たったのが、ふくらはぎマッサージでした。毎日のふくらはぎマッサージで、足や全身の血流がよくなったからこそ、これだけリハビリがうまくいったのではないでしょうか。

股関節が悪かったときは、長時間歩くのはつらかったのですが、今では、どこへでも歩いて行けます。片道25分程度の買い物なら、徒歩で出かけられます。

手術を受けた股関節は、今も完全には曲げられません。ですから、あぐらや正座はまだできないままですが、ふくらはぎマッサージで、いろいろなところがよくなっているので、私は未来に希望を持っています。

これからもふくらはぎマッサージを続けていけば、正座できる日もそう遠くないかもしれません。

◇ふくらはぎ健康法タオ・タオ整骨院院長 丸山真砂夫先生の解説

こむら返りの原因はさまざまですが、肝付さんの場合、足の冷えが最も大きな原因だったと思われます。

そのうえ、こむら返りのため、熟睡できない日々が続き、体調が悪化すれば、それがさらに、こむら返りを引き起こす、という悪循環も招きます。

ふくらはぎマッサージによって、血流が大きく改善すると、足の冷えが解消します。ふくらはぎの血流不良と冷え、この二つが大幅に改善したことで、こむら返りが解消したと考えられます。

ふくらはぎの血流が改善することで、全身の血流もよくなります。それが、股関節の手術後のリハビリに、大きく貢献したのは間違いないでしょう。