カテゴリー別アーカイブ: 血液をきれいに

血液の成分:血小板

血小板は赤血球や白血球よりもずっと小型の、円板状をした血球です。平常時にはあまり出番のない血小板ですが、けがで血管が破れたときなど、緊急時には大活躍してくれます。

血小板には粘着能力と凝集能力があります。そのため、血管が傷ついて出血すると損傷部分に血小板がくっつき、傷をふさいで出血を止めたり、血管の傷を修復する働きをするわけです。

止血には血小板だけがあればいいというわけではありません。血漿に含まれる血液凝固因子といわれるものの存在も不可欠です。

…とまあ、よい面をクローズアップして述べましたが、血小板のもつ粘着能力と凝集能力には、血管を詰まらせる原因になるかたまり(血栓)をつくってしまうという、こまった側面もあります。詰まらせるほどの大きなか
たまりにはならなくても、血小板が凝集した状態は、血液の流れを滞らせてしまう原因になりかねません。

もちろん、「だから血小板は少ないほうがよい」ということではありません。少なすぎれば、出血しやすく、また止血しにくい状態になってしまうのですから。血栓や凝集をまねく状態をさける…つまり、血液をきれいな状態に保てば、血小板も「こまった側面」をみせないですむのです。

 

血液の成分:白血球

私たちのからだの中には、呼吸や飲食などを通じて、いろいろなものが入り込んできます。無害なものならいいけれど、なかには細菌やウイルスなどの病原体もまぎれています。こうした外敵から、からだを守る大事な役目を果たしているのが白血球です。

白血球の働きがなければ、私たちの血液は異物だらけに。血液をきれいにする大きな役割をもつ血球といえます。

白血球といっても、形や性質によって種類はいろいろで、防衛のしかたも遠います。

まずは「食べて無害化する」方法。これは好中球や単球という白血球の担当です。「抗体をつくって対抗する」方法はリンパ球の担当です。リンパ球にはTリンパ球(T細胞)とBリンパ球(B細胞)の2種類があります。抗体をつくる実行役はBリンパ球、「抗体をつくれ」とBリンパ球に命令するのはTリンパ球の役目です。

がん細胞をやっつけるナチュラルキラー細胞(NK細胞)も、リンパ球の仲間です。

異物を直接、攻撃・退治する好中球は1.5日と短命なのに対し、免疫システムを担うリンパ球は比較的に長生きです。抗体をつくるB細胞の寿命は10~20日間程度、そして指令役のT細胞は、免疫反応を記憶するという重要な仕事があるため、420年間も血管内で生き続けます。

 

血液の成分:赤血球

血液をきれいにしたい! という前に、ぜひ知っておきたいのが、相手の正体。ここでは、血液の成分を一つひとつ、くわしくみていくことにしましょう。

血液が赤いのは赤血球があるから。ひと目で「赤い」とわかるのですから、血液中にたくさんの赤血球が含まれていることは容易に想像できますね。実際、血球のほとんどは赤血球であるといってもいいくらいです。

肺で受け取った酸素を体内の細胞に供給し、細胞から二酸化炭素を回収してまわる役目を果たしているのが赤血球、正確いえば、赤血球の中にぎっしりつまったヘモグロビン (血色素)です。

運搬役のヘモグロビンの量が減ってしまうと、細胞が酸欠状態に陥ってしまいます。この状態が「貧血」です。

正常な赤血球は、丸いクッションの真ん中をくぼませたような形をしていて、直径約7~8ミクロメートル (1ミクロメートルは1000分の1ミリメートル)、厚さはおよそ2ミクロメートルほどの小さなもの。一つひとつ
の赤血球は、約120日、だいたい4カ月でその寿命を終えます。

ヘモグロビンは、ヘムという鉄分を含んだ赤い色素と、グロビンというたんばく質とが結合したもの。

鉄は酸素と結びつきやすい性質をもっているので、ヘモグロビンが酸素をいっぱいつけて全身のすみずみの細胞まで酸素を運んでいきます。