家庭血圧とクリニック血圧

1日の血圧変動には一つのパターンがあります。正常血圧では一般的に「昼は高く、夜になると昼の1~2割低くなる」という日内リズムがり、これを繰り返しています。

ところが、夜になっても血圧が下がらない(夜間非降圧型)、あるいは逆に夜に上がってしまう(夜間昇圧型)人がいます。

また、起床に伴ってだれでも血圧は上昇します。7割くらいの人は1日のうちで起床後1時間以内の血圧が最も高くなります。しかし、異常に高くなる(早朝高血圧)、あるいは夜間からの上昇幅が大きい(モーニングサージ)人がいます。

職場では血圧が高いけれどクリニックで測ると低くなる(仮面高血圧)人もいます。夜間非降庄型、夜間昇庄型、早朝高血圧、モーニングサージ、仮面高血圧は、いずれも心臓病や脳卒中リスクと関連します。クリニック血圧は高くなくても、朝方の血圧が高いことはまれでありません。心臓病や脳卒中を予防するためには、クリニック血圧以外の血圧も視野に入れることが必要です。自分で血圧を測り、ご自身の血圧変動リズムがわかれば、よりよい血圧管理ができます。

自分の血圧の日内変動を知るには、病院に行ったときに血圧を測定するだけでは不十分。家庭で規則的に血圧を測ることがすすめられます。家庭で測る血圧を「家庭血圧」といいますが、家庭血圧を測定することによって、クリニック血圧ではわからない、本当の血圧値を知ることができます。

一般的に家庭血圧は、クリニック血圧よりも低い数値を示します。しかし反対に、クリニック血圧よりも数倍が高かったという人が15%程度いることがわかっています。