まったく無自覚の睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群と診断される基準は、次のようになります。

睡眠中に呼吸が川砂以1止まる「無呼吸」や「低呼吸」の状態が、1時間に5回以上、または一晩で30回以上ある

睡眠時無呼吸症候群が重症になると、1分間のうちに30回以上も呼吸が止まるか、止まりかけている状態になります。2分に1回のペースで呼吸が止まっていることを想像すれば、それがどれだけ脳や体に負担をかけることか、おわかりいただけると思います。

しかも、睡眠中にこれだけ深刻な事態が起こつているにもかかわらず、自覚症状のない人の多いことが、この病気の怖いところです。家族から、あるいは職場の健診などで指摘を受け、医療機関を受診して睡眠時無呼吸症候群という診断を受けた人の約4割が「自覚症状がまったくない」と回答しています。

実際、昼間に無意識に眠りに落ちてしまうような重度の睡眠時無呼吸症候群の人でも、睡眠の問題を疑って専門の医療機関を受診するまでには、通常かなりの時間がかかります。

軽度~中度の無呼吸の場合では、さらに自覚するのは難しくなります。ときに、いびきや昼間の眠気、頭がぼんやりするといった症状に気づくことがあっても、それは「疲れがたまっているからだ」「年をとったせいに違いない」と、見過ごしてしまうことが多いのです。

動くと息が切れる、体重が増加した、高血圧が悪化したなどの問題の原因が、まさか「睡眠」にあるとは、思いもつかないというのが正直なところでしょう。