梨状筋症候群に無血刺絡療法

梨状筋症候群は、いわば現代病といってもいいでしょう。昔の人のように、日常的によく歩いたり、運動したりする生活を送っていれば、梨状筋が弱まることもなく、こうした病気になることも少なかったはずです。

では、梨状筋症候群になってしまったら、どうしたらいいのでしょうか。

治療法としては、大きく分けて2つの柱があります。1つめが、私が創案した「無血刺絡療法」です。そしても
う一つが、梨状筋周りの筋肉を動かす運動療法です。

背骨は、複数の脊椎骨が連なってできています。各々の脊椎骨から出た脊髄神経は、末端へと伸びて、それぞれ特定の皮膚の領域を支配しています。無血刺絡療法は、お尻や痛みの出ている部位に先の尖った道具で痛圧刺激を与えることで、そこを支配している神経を介し、しびれを改善しようとするものです。

無血刺絡療法は先の尖った道具を使いますが、家庭で簡単にできる方法としては、「つまようじ刺激」を教えています。つまようじは、七本を輪ゴムでまとめて留めて、正六角形の形にして使用してください。つまようじではなく、インクがなくなったボールペンの芯でもけっこうです。

刺激する場所は、梨状筋と、しびれを感じる部分です。太ももがしびれる人は太ももを、足先がしびれる人は足先を刺激してください。つまようじの尖ったほうの先端を各所に当てて、刺激します。強さは、痛いと感じられるくらいです。つまようじを押し当てた跡が、皮膚に残る程度の強さだと思ってください。

刺激する回数は、5~10回程度でじゅうぶんです。一度に何十回も刺激してもあまり意味がありません。重要なのは、一度に行う回数ではなく、毎日続けることなのです。