梨状筋周りを鍛える簡単エクササイズ

次に、梨状筋周りの筋肉のエクササイズをご紹介しましょう。これには二つの方法があります。

一つめが、「バイバイ体操」です。あおむけで横になり、足をまっすぐに伸ばします。伸ばした足先を片足ずつ真横に倒し、戻すという動きをスムーズにくり返します。左右の足を、一度に50回ずつ行ってください。朝起きたときや、就寝時に行うといいでしょう。

二つめが、「かかと回し」 です。かかと回しは立って行います。両足をそろえて立った姿勢から、片足を前方にまっすぐに出し、かかとだけ床につけます。このとき、ひざは曲げないように注意してください。

そして、前方に出した足の先を、左右に振ります。これも左右の足を、それぞれ片側ずつ50回行ってください。

そして、かかと回しを左右とも終えた後に、その場で30秒間、ひざを深く曲げる足踏みを左右交互に行ってください。

梨状筋症候群が起こる背景には、先にもお話したとおり、運動不足も関係します。ことに年を取ってくると、運動不足と加齢によって、梨状筋の衰えが急速に進みます。

しびれを解消するには、衰えてしまった梨状筋を強化することがなによりも必要です。それには、まず筋肉の緊張をほぐし、血流をよくしなくてはいけません。それには、今回ご紹介したような、細かな動きによる運動が大変有効なのです。

そして、梨状筋の血行がよくなり筋肉がほぐれてくると、梨状筋症候群が引き起こす痛みやしびれも軽減してきます。しびれによって歩行すらままならなかった人も、しだいに歩けるようになるでしょう。