枕放浪者があふれている

あなたはいくつ枕を持っていますか?「もちろん、ひとつだけだよ」という方もあれば、「いや、実はどうも満足できずに次々買ってしまって、10個近くあるかなあ」なんて方もいらっしやるかもしれません。

実際、現代では、よりよい眠りを求めて毎月のように高価な枕を買い換えたり、いくつもそろえた枕を毎晩とっかえひっかえ使ってみたりしている、いわば枕放浪者が増えています。

「枕が大事」なのは知っているけれど、「どんな枕を選べばいいのか」がわからず、いつか自分に合った枕に出会えると信じて、今日も枕探しの旅へ出かけていく…。でも、お気の毒なことに、それは決して目的地にたどり着けない放浪の旅に終わってしまうことも多いのです。

それはなぜでしょうか?

現代は快眠産業花盛りで、枕や寝具、睡眠についての情報や商品があふれています。ところが、その中にはシンプルに「眠れること」を目的として開発されたとはとうてい思えない商品も多く、それが枕を求める人々を混乱させているように思えます。

枕ひとつとっても、必要以上に凝った構造や装飾、それでいて心地よく眠れるとは思えないものが多いのですね。

あなたも経験ありませんか?

「この枕ならよさそうだ!」と思って高価な枕を買い、楽しみに持ち帰って、夜、頭の下に敷いて寝てみたのに……「またダメだった」とがっかりしたこと。そんなとき、ほとんどの人はがっかりしながら押入れにでもしまい込んでしまうか、「高かったのに、もったいないから使ってみて」と誰かにあげてしまうのでは?

ときにはメーカーに苦情や返品の申し立てをすることもあるでしょうが、そのときも「なぜ合わないのだろう」「どうしたら、うまく使えるのだろう」とまで考える人は少ないのではないでしょうか。

枕を次々買い換える枕放浪者になるのでなく、まず枕を選ぶ目を養ってください。そのためには枕についての正しい知識と情報が必要です。

そして次に、「どうせまたダメだ」とあきらめることなく、とことん執着してください。どんどん枕を買い換えていくのではなく、どうしたら枕が自分に合うのかもう一度調整してみてほしいのです。

そうしたら、きっとあなたは「やっと見つけた」と心から嬉しくなるような理想的な枕に出会えるはず。