「首伸ばし器」は首の筋肉や靭帯の緊張をほぐす牽引療法

首に違和感を覚えて整形外科を受診したさい、病状によっては牽引療法が行われることがあります。

専用の機器を使って適度な力で首を上へ引っぱったり緩めたりするのをくり返す牽引療法には、頚椎にかかる負荷を和らげ、首の筋肉や靭帯の緊張を解きほぐす効果があります。実際、こうした治療を行うことで、首の異常が原因となる不快症状が改善していく例は多いようです。

とはいえ、牽引療法は一度受ければいいという治療法ではなく、何度も通院する必要があります。しかも、人によっては数カ月にわたって治療を受けつづけなければ十分な効果が得られない場合もあり、通院するのがめんどうくさくなって、途中で治療をやめてしまうことも珍しくないようです。

そんな中、空気圧による適度な力で首を持ち上げ、頚椎にかかる負荷を和らげられる効果が自宅で手軽に得られると、「首伸ばし器」が人気を集めています。

この首伸ばし器は、振動装置と温熱ヒーターを内蔵したエアチューブ、振動装置と温熱ヒーターを起動するためのコントローラー、そして、エアチューブに空気を送るエアポンプの3つで構成されています。

首伸ばし器は誰でも簡単に使えます。エアチューブ部分を首に軽く巻きつけたあと、エアポンプで空気を送り込んでエアチューブを膨らませていくだけです。エアチューブが膨らんでいくにしたがって首が上へ持ち上げられていくので、心地いいと感じる高さになるまで空気を送り込んでください。

コントローラーの操作で首や肩へ振動を加えたり、これらの部位を温めたりすることもできます。つまり、首伸ばし器を使えば、首の負担軽減効果に加えて、振動装置によるマッサージ効果やヒーターによる温熱効果も同時に得られるというわけです。なお、1回の使用時間の目安は10~15分程度です。

首伸ばし器は厚生労働省から認可された医療機器です。効果としては、血行促進、疲労回復、首の筋肉の疲れとこりをほぐす効果、神経痛を和らげる効果などが認められています。

ちなみに、エアチューブの表面には、消臭・抗菌効果のある特殊加工が施されているので、清潔さが保てます。

首伸ばし器は、仕事の合間や家で過ごしているときのちょっとした時間に手軽に利用できるのが利点といえます。首の不調に悩んでいる人は、ぜひ首伸ばし器を試してみてください。