「足首たたき」はだれがやっても効果が出る健康法

世の中には、たくさんの健康法があります。しかし、「簡単で、だれがやっても効果が出る」という健康法は、そんなに多くはありません。今回、ご紹介する「足首たたき」は、そうした数少ない健康法の一つです。

足首たたきは、棒状に丸めたバスタオルに足首を打ちつけるという、きわめてシンプルな健康法です。ところが、その効果たるや絶大で、糖尿病、高血圧、肝炎といった生活習慣病から、むくみ、冷え症、耳鳴りなどの不快な症状、さらには白内障などによる視力の低下まで、多様な症状に効果を発揮します。

この健康法を患者さんに勧めている、ふきのクリニックの吹野治医師は、その理由を次のように話しています。

「足首を上下に動かすと、筋ポンプ運動といって、ふくらはぎの筋肉が収縮・弛媛し、静脈内の血液が心臓のほうに押し戻されます。その結果、血液循環がよくなり、全身の細胞が活性化されるのです」

これまで、多くの人がこの健康法を試し、効果の恩恵にあずかってきました。その実例を、病気別に、いくつかご紹介しましょう。

【高血圧】

Tさん(70歳・女性)の血圧が高くなったのは、40代になってまもないころでした。最大血圧は160mmHg前後、最小血圧は110mmHg前後あり、降圧剤を服用しても少ししか下がりませんでした(基準値は、最大血圧が140以下、最小血圧は90以下)。

その後、利尿剤も飲んでいるのに、顔や体がむくんで、52kg(身長153cm)だった体重は60kgにふえてしまいました。

そんな状態が20年近く続いた61歳のとき、足首たたきを知りました。毎朝10分ほど足首たたきをしたところ、1カ月後から血圧が下がり始め、半年後には最大血圧が130mmHg前後、最小血圧が90mmHg前後で安定するようになりました。むくみも取れて健康的になり、体重は昔の52kgに戻ったTさん。「若返ったようだ」と喜んでいます。

【糖尿病】

Sさん(60歳・男性)は健康診断で、空腹時の血糖値が240mg/dlもあることがわかりました(基準値は110来
満)。身長168cmで、体重が76kgもあったSさんは、まず減量に挑戦。食事制限をして体重は5kgへりましたが、それ以上はどうしてもへりません。

そんなときに足首たたきを知り、朝晩600回ずつ行うようになりました。すると、体重とともに血糖値も下がり、5カ月後には体重が10kg減量。血糖値も120mg/dlまで下げることができました。

【C型肝炎】

Kさん(58歳・女性)がC型肝炎と診断されたのは、5年前のことです。いろいろな治療を受けましたが、病状は悪くなる一方で、その後、肝硬変にまでなってしまいました。肝機能を示すGOTやGPTは300~400単位と、基準値を大幅に上回っていました(基準値は35単位以下)。

もう治療法はないと医師からさじを投げられたとき、Kさんは足首たたきと出会いました。毎日2時間ほど行ったところ、2カ月後には肝硬変特有の体のだるさが取れて、顔色がよくなってきました。そして、半年後には、肝機能の数値が40単位台まで改善。最終的には基準値内まで下がり、仕事が再開できるほど元気になりました。