ネコの目体操で即効的に視力が改善してくる

◇顔の奥にある蝶形骨が視力改善のカギ

「あ~がり目、さ~がり目、ぐるっと回ってニャンコの目」

子どものころ、この歌を歌いながら、目を上げたり下げたりした経験はありませんか。整体師の清水真先生がこの歌の奥深さに気付いたのは、2年ほど前のことです。

それまで清水先生は、視力のトラブルをビワの葉温灸で施術していました。先生自身も、強度の近眼が改善しました。ところが、どうしても治せなかったのが乱視です。乱視は遺伝的な要素が大きく、眼球の形がいびつになっているといわれています。

この眼球の位置を決めるのが、顔の中央にある蝶形骨という骨です。蝶形骨は正面から見ると、蝶が羽を広げたような形をしています。この骨が傾くと左右の眼窩の高さが変わり、それが目の機能に影響を及ぼすことがわかってきたのです。そして、この蝶形骨に唯一触れるところが、まゆ尻の辺りなのです。

蝶形骨は顔の土台となる骨で、頭と顔を構成している23個の骨のうち、14個がこの蝶形骨に接合しています。ですから、この骨のバランスがくずれると、顔の全部のパーツがくずれて、目だけでなく、鼻や耳など他の器官にも影響が及びます。

目について言えば、眼窩の高さが左右で変わり、眼球も変形してきます。すると、視神経が影響を受けるようになります。

視神経(動脈神経)は、蝶形骨の後ろから出て、眼輪筋や毛様体筋などの目の筋肉につながっています。ですから、蝶形骨がゆがむと、視神経が圧迫されて流れが悪くなり、目の調節機能が落ちます。それが近視や遠視、乱視につながるのです。

この蝶形骨を常に動かしているのが呼吸です。息を吸うと、蝶形骨は上がりながら後ろに反転し、息を吐くと下がりながら前に反転します。蝶形骨は背骨のいちばん下の仙骨とつながり、呼吸とともに上下前後に動くことによって、脳脊髄液を循環させているのです。

したがって、蝶形骨のバランスを整えるには、呼吸がとても大事になります。

◇皮膚だけが動くくらいの軽い力で行う

整体師は、施術で蝶形骨のバランスを整えますが、それをいとも簡単に整えてしまうのが、今回ご紹介する「ネコの目体操」です。

先ほども述べたように、まゆ尻は唯一、蝶形骨に触れられるところです。ここを呼吸に合わせて上げたり下げたりすることで、ずれた蝶形骨の位置を正すことができるのです。

蝶形骨の位置が元に戻ると、左右の眼窩の高さが同じになり、眼球のゆがみが改善します。それによって視神経に余計な圧やひずみがかからなくなり、視神経の流れがよくなります。すると、目を調節する筋肉も正常に働いて、目の調節力が上がるのです。

この蝶形骨の調整によって、これまで、近視、乱視、遠視、老眼、涙目、目の疲れ、かすみ目など、さまざまな目のトラブルが改善したした。ネコの目体操も、継続して行うことによって、同じような効果が期待できます。

ネコの目体操を行うさいには以下の点を守ってください。

・強く押したり回したりしないこと。軽く指を当て、呼吸に合わせて、皮膚だけを動かすようなイメージで、ゆっくり行う。

・呼吸は鼻で行うのが基本。

ネコの目体操は、一度に1セット行えば十分です。朝起きたときや寝る前、仕事の合間など、目が疲れたときに、1日3回くらい行いましょう。

これを行うと、即効的に視力が改善します。整体院のお客さまに自宅でやってもらい、ネコの目体操をする前と後で視力を測定したところ、平均すると0・2、効果の高い人では0・4くらい改善していました。

目は毎日酷使されていますから、時間がたつと、視力は低下していきます。ですから、継続的にネコの目体操体操をして、目の疲れやゆがみをリセットするといいでしょう。それを続けることによって、本来の目の力が引き出され、さらなる改善が望めるものと思います。

なお、この体操をして、めまいや立ちくらみのような症状が出たら、中止してください。脳神経系の病気がある人も、やらないほうがいいでしょう。