うつのつらさを和らげる栄養素

◇ビタミンDを食べ物から取る

うつのつらさを和らげるのに役立つ栄養素には、ナイアシン、ビタミンB6、鉄などがあります。

心の健康を保つには、「休めるときには休み、やる気を出すべきときには集中する」ことが必要です。こうした気持ちの切り替えにかかわっているのが、緊張状態を高めるノルアドレナリンや、神経を落ち着かせるセロトニン、ギャバなどの神経伝達物質です。

これらは主にアミノ酸を材料として作られますが、合成されるさいにはアミノ酸以外の栄養素も必要です。なかでもナイアシンやビタミンB6は、さまざまな神経伝達物質の合成にかかわる重要な成分。

また、ノルアドレナリンやセロトニンなどの合成には鉄も必要です。女性は月経のために鉄不足になりすいので、日ごろから意識して取ることが大切です。

鉄には動物性食品に含まれる「ヘム鉄」と、植物性食品に含まれる「非ヘム鉄」の2種類があり、ヘム鉄の吸収率は非ヘム鉄の約6倍。鉄を効率よく補給したいときは、動物性食品から取るようにしましょう。

また、うつのなかには11月ごろから症状が現れる「冬季うつ」と呼ばれるものがあり、発症にはビタミンDがかかわっているという説もあります。

ビタミンDは紫外線を浴びることによって肌でも合成されますが、冬、日照時間が短くなると、産生量は減ります。ビタミンD不足とうつは関連している可能性もあるので、食べ物からもビタミンDをしっかり取ることを心掛けましょう。