「ツボ刺激」の基本的な三つの押し方

●ひびきを感じる部分が正しいツボの位置

今回は、症状別に効果が期待できるツボと、その刺激のしかたをご紹介しましょう。

紹介するツボの位置は、大まかな目安と考えてください。なぜなら、ツボの位置は変わることが多いからです。

特に、気の状態に異常が生じると、経絡の流れが乱れ、それに影響されて、ツボの位置がずれます。ときには10cm四方の範囲で大きく位置がずれることもあるのです。

たいていのツボは、指の腹(指紋部)で押すと、ズーンとひびく感じがします。この「ひびき」が感じられる箇所が、あなたのツボです。記事で示した位置の周辺を探り、あなた自身のツボを見つけてください。

ツボは、ただ力任せに押すだけでは十分な効果を得られません。気の状態によって、刺激の目的が異なるからです。目的が異なれば押し方も異なります。

ひと口に「ツボを指で押す」といっても、その中身には「圧する」「持続する」「離す」という三つの動作があります。目的によって、この間合いが変わってくるのです。

 

 

基本的な三つの押し方は、次のとおりです。

●5・7・5法

気が不足している場合に、気を集め、補う刺激法です。こりや痛みを和らげるのに向いています。

《やり方》

①指でツボに触れたら、1、2、3、4、5と五つ数えながら、ゆっくりと圧力をかけていきます。

②「ひびき」を感じたら、七つ数える間、その圧を保ちます。

⑨五つ数えながら、ゆっくりと圧をゆるめます。指はツボから離さず、次の圧に移ります。

●2・5・2法

気が滞ってたまっている場合に、余分な気を散らす刺激法です。筋肉を引き締めたり、血液や体液の巡りをよくしたりします。

《やり方》

①1、2と二つ数える間に「ひびき」を感じるように、素早くツボを押します。

②「ひびき」を感じたら、五つ数える間、その圧を保ちます。

③二つ数える間に、サッとカを抜いて指をツボから離します。

●3・7・3法

気がスムーズに流れるようにしてやる刺激法です。

《やり方》

①指でツボに触れたら、1、2、3と数えながら、自然に圧をかけていきます。

②「ひびき」を感じたら、七つ数える間、その圧を保ちます。

③三つ数えながら、徐々に圧をゆるめます。指はツボから離さず、次の圧に移ります。

なお、ツボは「強く押せば押すほど効く」というものではありません。また、押しても何も感じない、反応のない部分を押しても効果は得られません。ツボの位置はあくまでも目安ですので、その周辺で、押して「ひびき」が感じられる部分を、「イタ気持ちいい」ぐらいの力で刺激するのが基本です。

また、ツボ刺激では、呼吸のタイミングも大事です。圧するときに息を吐き、離すときに息を吸うようにしてください。これは、どの押し方でも共通です。

ツボ刺激は、入浴後のリラックスした状態で行うのがお勧めです。熱が出ている、感染症にかかっているなどの病気の場合は、症状が悪化することもあるので控えたほうがよいでしょう。出血や骨折をしている人、妊娠5カ月に満たない女性も、ツボ刺激は避けてください。

→ちょっとした体調不良にお勧めな「ツボ刺激」