股関節の痛みをとるツボ「環跳(かんちょう)」

●鼠径部やひざの痛みの解消にも役立ちます

股関節痛は、中高年の女性に多く見られます。原因としてよく知られているのは、変形性股関節症です。これは、股関節の軟骨がすり減り、骨が変形する病気です。そのほか、腰の疲れや股関節の亜脱臼などによっても、股関節に痛みが出ます。

亜脱臼が原因のもの以外であれば、「環跳(かんちょう)」への刺激で股関節痛は軽減できます。ただし、変形性股関節症の場合、変形そのものを治すことはできません。

東洋医学では、股関節痛は胆経という経絡の気血の働きが低下すると生じると考えられています。環跳は胆経に属するツボで、刺激すると、胆経の気血の働きが高まります。

股関節痛はたいていの場合、腰の外側に出ます。環跳は、この痛みの現れやすい箇所にあるツボです。正座したときやイスに腰掛けたときに、腰と足の境目にできる太いシワの、最も外側の端が環跳です。

刺激は、痛みが出ている側だけに行います。ただし、痛みをかばうため、反対側の足が疲れているという人は、両側とも刺激してください。

横に寝た状態で、手のひらをお尻に当てて支えにし、親指を使ってやや強めに、5・7・5法で刺激します(3~5分間)。股間節痛が強い人は、力を加減してください。朝晩の1日2回行いましょう。環跳への刺激は、鼠径部やひざの痛みの解消にも役立ちます。