高血圧の薬では動脈硬化を改善できない!生活習慣を改めるほうが先決

●心筋梗塞はへるが死亡率は上がる!

血圧が基準値を超えると、多くの医師は降圧剤を処方します。しかし、それは果たして健康に役立つのでしょうか?

もちろん、血圧が急上昇し、命が危ぶまれる場合などは、薬で血圧を速やかに下げる必要があります。しかし、何の症状もないのに、「血圧が基準値を超えている」だけで薬を常用するのは、得策ではありません。

むしろ、血圧を無理に下げるのではなく、血圧が自然に下がるように努力すべきです。

また、血圧の高い高齢者の場合、薬で無理やり血圧を下げた人よりも、薬を飲まず、高いままの人のほうが元気な傾向にあります。実際に降圧剤をやめて生活習慣を改めることで血圧が自然に下がり、体調がよくなった高齢者がたくさんいるのです。

降圧剤を常用しないほうがいい理由は、いくつかあります。

まず、薬には免疫力を下げる作用があります。免疫力が下がると、感染症やガンなどの病気にかかりやすくなります。

また、高血圧の人は、その状態で全身に血液を巡らせているので、無理やり下げると血流障害が起こります。その結果、冷えや立ちくらみ、めまい、物忘れ、食欲不振などが現れるのです。

 

 

そして最大の理由は、降圧剤は、高血圧の根本治療ができない点です。

高血圧の原因のほとんどは、動脈硬化とストレスです。薬で血圧を下げても、かたい血管はやわらかくならないし、ストレス解消にもつながりません。

確かに、血圧が高い状態が続くと、脳出血や心筋梗塞のリスクが高まります。でも、降圧剤を飲んだところで、免疫力が下がり、血流障害が起こるだけで、動脈硬化は改善しません。

「血圧を薬で下げると、心筋梗塞になる確率が下がる」けれども、「(ガンをはじめとするすべての原因を含む)死亡率が上がる」というデータに目を向けてほしいのです。

以上のことから、一部の医者は、日常生活に支障を来す症状がなければ、降圧剤は不要と考えます。

 

 

●気持ちいいことをして嫌なことはしない!

現代医療では、血液を固まりにくくしたり、流れをよくしたりする薬を投与することはできても、動脈硬化自体を治すことはできません。動脈硬化を改善するのは、生活習慣を改めること、つまり自助努力のみです。

具体的には、①食生活の改善、②適度な運動、③ストレスの解消を心がけましょう。

食事は、野菜や豆類、海藻、魚介類を中心に摂取し、肉、油、塩分、糖分はできるだけ控えます。ただし、青背の魚に含まれる油(オメガ3)には、動脈硬化を改善する効果があるので、積極的にとりましょう。

運動は、腹式呼吸をはじめ、ふくらはぎのポンプ作用を高めて血流を促す「かかとの上げ下げ」や「階段昇降」がお勧めです。下りは、ひざに負担がかかるので、関節症などのあるかたは、エスカレーターを利用したほうがいいでしょう。

 

 

また、ふくらはぎマッサージも効果的です。

ストレスをためないためには、自他ともに宝璧を求めないこと、気分転換を図ることが必要です。

ゆっくり入浴したり、マッサージをしたり、「気持ちいい」ことをしましょう。裏を返せば、「嫌なことはしない」ことです。動脈硬化は、加齢とともに進行します。できれば、50代に入る前から生活習慣を見直し、老化を遅らせる努力をしてほしいものです。

血管がしなやかだと、血液を強く押し出す必要がないため、血圧も高くならずに済みます。

血液中のコレステロールも、動脈硬化のある血管にはくっつきますが、しなやかできれいな血管にはくっつきません。ですから、コレステロール値が高い人がまず取り組むべきなのは、コレステロール降下剤を飲むことではなく、生活習慣を改め、動脈硬化を改善することなのです。

日本人に多い脳血管性の認知症も、動脈硬化を改善することで予防できます。

「寝たきりで長寿」ではなく「健康で長寿」こそ、皆さんの希望でしょう。そのためには、数値に惑わされず、薬に頼らず、自力で血管を健康にする努力をしましょう。