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中高年のアルコール依存症を防ぐ

酒は百薬の長とも言われるように、1日に日本酒1合程度の飲酒なら健康によいことがわかっています。とはいえ、自分でコントロールできなくなるほど飲んでしまう習慣がついて、体を壊してしまっては、元も子もありません。

アルコールを飲むときは血中濃度が少しずつ上がるようにつまみを食べる、睡眠不足のときは飲まない、2時間程度で切り上げるなどで、依存症になることを防ぐことができます。アルコールの血中濃度と酒量、酔いの状態を知ることと合わせて、自分の酒量の適量を知ることが大切です。

また、10代、20代のときに泥酔するほど飲んだ経験がある、または20代のころからずっと適量以上を飲んでいると40代になってから依存症になりやすい傾向があります。30代くらいになってから飲酒の習慣がついた人など、飲酒の習慣が遅ければ遅いほど、年をとっても依存症になりにくいものです。

お酒の好きな人で、疲れやすい、だるい、根気がないなどの症状がある人や健診の前2週間は断酒をおすすめします。2週間の断酒ができない人は、体を壊すよりも飲みたい気持ちが勝っているわけですから、アルコール依存症の診断に役立ちます。

普段から適量以上を飲み続けている人は、γ-GTPの数値が高くなっています。しかし、1割り程度の人は、大量にアルコールを飲んでいるにもかかわらずγ-GTPの数値が正常な場合があります。そういう人はアルコールに強い証拠などと油断しがちですが、実は肝臓の機能が悪くなる前に脳に異常をきたし、認知症になりやすい傾向があります。この場合はγ-GTPが高くなる代わりに、アルコールの影響で平均赤血球容積(MCV)が大きくなります。MCVは、健診のときに血液検査を受けると出てくる数値なのでチェックしてみましょう。