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快眠のため枕の高さを決める

人間の体格というものは本当にさまざま。これが苦労のタネです。

たとえば、身長が160センチで体重が90キロある男性の場合。身体の肉が厚めなので枕は高くなるべきですが、身長がそれほど大きくないので、横向きになると意外に身体がこぢんまりしてしまいます。それに肥満ぎみの人は枕を高くしすぎると、のどが圧迫されて、いびきが出ます。

でも、低すぎても、いびきは出るもの。実はプラスマイナス5ミリでジャストフィットすると、いびきが小さくなるポイントがあるのです。

また一方、逆に170センチくらい身長がある、すらっとしたモデルさんのような体型の女性の場合。身長の高い女性は肩幅が男性並みに大きいので、横向きに寝た場合の高さは高くなります。でも、モデル体型ですから、肉厚が薄くて、上向きに寝ると枕の高さが合わなくなってしまいます。

こんな特別な体型の人には、やはり睡眠で悩んでいる人がいっぱい。「眠れないんです」「不眠症みたいです」そんなキーワードでやってきた方も、実は単に体型のせいで睡眠姿勢がとりにくく眠れないだけ、ということも多いのです。

こうした方の場合は、枕だけでなく、敷物も含めて調整していくことが必要になります。

また、単なる肩幅のサイズ以外に、個々の肩幅の事情も考えなければなりません。たとえば片側の鎖骨を骨折したりしていると、左右の肩幅の長さが違ってきてしまいますし、結核などで片方の肋骨を取ったりした経験があると、左右の胸郭の大きさが違うこともあります。

こうした特殊な条件の下、身体が右向きのとき、左向きのときなども考えてすり合わせ、枕の高さを一番いいところで調整していくのです。

 

枕放浪者があふれている

あなたはいくつ枕を持っていますか?「もちろん、ひとつだけだよ」という方もあれば、「いや、実はどうも満足できずに次々買ってしまって、10個近くあるかなあ」なんて方もいらっしやるかもしれません。

実際、現代では、よりよい眠りを求めて毎月のように高価な枕を買い換えたり、いくつもそろえた枕を毎晩とっかえひっかえ使ってみたりしている、いわば枕放浪者が増えています。

「枕が大事」なのは知っているけれど、「どんな枕を選べばいいのか」がわからず、いつか自分に合った枕に出会えると信じて、今日も枕探しの旅へ出かけていく…。でも、お気の毒なことに、それは決して目的地にたどり着けない放浪の旅に終わってしまうことも多いのです。

それはなぜでしょうか?

現代は快眠産業花盛りで、枕や寝具、睡眠についての情報や商品があふれています。ところが、その中にはシンプルに「眠れること」を目的として開発されたとはとうてい思えない商品も多く、それが枕を求める人々を混乱させているように思えます。

枕ひとつとっても、必要以上に凝った構造や装飾、それでいて心地よく眠れるとは思えないものが多いのですね。

あなたも経験ありませんか?

「この枕ならよさそうだ!」と思って高価な枕を買い、楽しみに持ち帰って、夜、頭の下に敷いて寝てみたのに……「またダメだった」とがっかりしたこと。そんなとき、ほとんどの人はがっかりしながら押入れにでもしまい込んでしまうか、「高かったのに、もったいないから使ってみて」と誰かにあげてしまうのでは?

ときにはメーカーに苦情や返品の申し立てをすることもあるでしょうが、そのときも「なぜ合わないのだろう」「どうしたら、うまく使えるのだろう」とまで考える人は少ないのではないでしょうか。

枕を次々買い換える枕放浪者になるのでなく、まず枕を選ぶ目を養ってください。そのためには枕についての正しい知識と情報が必要です。

そして次に、「どうせまたダメだ」とあきらめることなく、とことん執着してください。どんどん枕を買い換えていくのではなく、どうしたら枕が自分に合うのかもう一度調整してみてほしいのです。

そうしたら、きっとあなたは「やっと見つけた」と心から嬉しくなるような理想的な枕に出会えるはず。