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3年以上寝かせた梅干は完全無欠の食材

梅干しは、青梅を塩で漬けて、天日干しして熟成させたものです。昔は、毎日食べると「医者要らず」だといって、各家庭で自家製の梅干しを常備していたものです。殺菌力も強く、日の丸弁当やおにぎりに入れるのは防腐のため。食中毒の予防に役立ってくれる便利な伝統食でした。

梅干しの材料にする青梅は、陰性×碗性の食材です。しかし、塩といっしょに熟成させることで、クエン酸やリンゴ酸、コハク酸といった体によい有機物を多く含むようになります。そして、みそやしょう抽と同じように、 長期熟成させればさせるほど陽性の働きが強くなります。

私たちが活動するときには、食べ物から摂取した炭水化物や糖質が、ブドウ糖に変わってエネルギーになります。このブドウ糖を使って細胞レベルのエネルギーをつくり出すしくみを、「クエン酸サイクル」と呼びますが、このクエン酸サイクルは、クエン酸が体に吸収されると活発になります。疲れたときに梅干しを食べると、疲労がいち早く回復するのはこのためです。

また、クエン酸を含んだ食品は、ほかの食べ物といっしょに調理すると、食材のミネラルを水に溶けやすい形にして、吸収しやすくしてくれます。その食材の価値を、最大限に引き出す調味料としても活用できるのです。

みそやしょう抽と同様に、3年以上寝かせた梅干しは完全無欠の食材といっても過言ではありません。梅干しは、クエン酸を多く含む食品の中でも、陽性食品であることから、もっとも良質なものと考えられます。クエン酸を含む食品でも、陰性の強い酢などは、梅干しと同列に論じることはできません。