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どんどん短くなっている日本人の睡眠時間

睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害という病気ではなくても、現代の日本人の睡眠は、徐々に「悪い睡眠」が増えてきていて、睡眠を専門とする医師としては強い危機感を感じざるを得ません。

まず、日本人は睡眠時間そのものがどんどん短くなっているのです。

2010年の厚生労働省の国民健康・栄養調査によると、一日の平均睡眠時間は「6~7時間」がもっとも多くなっています。

注目したいのは、20~40代の働き盛りの男性では、平均睡眠時間が「6時間未満」の人が全体の4割を超えていて、50代男性でも3割以上は6時間に満たない睡眠時間になっていること。30代男性と40代女性では、「5時間未満」という短時間睡眠の人も1割ほどに上っています。逆に、毎日7時間以上たっぷりと睡眠がとれているのは、全年代を平均しても約2割程度にとどまります。

別のデータでも、日本人の睡眠時間は世界的にみてもかなり少ないほうであるという報告があります。経済協力開発機構(OECD)の調査(2009年)では、日本人の平均睡眠時間は7時間50分。これは調査した18か国中、韓国に次いで2番目に少なく、もっとも睡眠時間の多かったフランスと比べると、約1時間少ないという結果です。

年代や性別を問わず「眠らない国」、それが現代の日本なのです。

 

よい睡眠のために寝具をチェック

睡眠姿勢の7~8割を決定づける枕。その次に重要なのが敷物、つまり布団やベッド類です。

敷物やかけ物を選ぶときにも一番重要なポイントになるのは、自然に寝返りが打てるかどうかということ。まず、敷物で大切なのが、腰が下がらないということです。

人間の身体の重さの割合は、肥満がない場合は頭:肩:腰が1:3:4。当然のことながら、一番重いのが腰ですね。その腰が「く」の字に落ちて沈み込んでしまうような柔らかすぎる敷物はダメなのです。

本来は、ちゃんと合った枕をして、首の位置さえきちんと決めてあげれば、身体は肋骨や骨盤に支えられて、けっこう安定するもの。それでも、ふかふかに柔らかすぎる敷物を選んでしまっては、腰をはじめ身体が沈み込んでしまいます。

また、10年以上も使って、へたってしまったベッドでも同じこと。柔らかなくぼみやへたりに身体が沈み、落ち込んでしまうと、自然に寝返りを打つことができないのです。

とはいえ、逆に硬いところに寝ることもやはり禁物。硬いフローリングに薄い敷物を敷いて寝てしまっては、骨盤が持ち上げられて反ってしまいます。これでは身体が痛くなってしまって熟睡できなくなつてしまうので厳禁です。またボアシーツなど摩擦抵抗が置きやすい敷物には綿のシーツをパーンと張ってかけましょう。