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糖質制限食が続けやすい理由

糖質制限食は糖尿病のコントロールにとって様々な面でかなり有効なのです。しかも、糖質制限食だとカロリー制限食よりも患者さんが続けやすくなる場合があります。その理由についてご説明します。

まず、計算の面倒があまりないことです。

カロリー制限食だとほとんど全ての食品について計算が必要ですが、糖質制限食では糖質の多い一部の食品についてだけ注意していればいいことになり、計算の手間が少ないのです。実際のところ、大まかな目安さえ守れば、計算は不要です。

次に、食べる量の制限があまりないことです。

カロリー制限をしていないため、食事の全体量についてはさほど気にしなくてもいいです。食事量ではなく糖質量を減らそうという療法ですから、脂質やたんばく質から摂るカロリーの量は気にしなくてもいいことになります。

したがって、無限大に食べて長いのかはわかりませんが、よほどの大食漢でない限り、お腹いっぱい食べても治療効果があります。

最後に、美味しく食べられる食品の種類が多いことです。

糖質の多い食品は控えますが、脂質やたんばく質に関して種類の制限はありません。肉や魚を使った料理も、妙め物や揚げ物などの油を使った料理も大丈夫です(揚げ物の衣は糖質が豊富なので注意を要します)。したがって、ごちそうもかなり食べられるわけです。

つまり、カロリー制限食の弱点だったところがカバーされていて、患者さんにとって比較的統けやすい面があるわけです。

ただし、糖質をより減らそうとして、糖質制限食を厳しく実行してしまうと、辛い面も出てきます。なぜなら、米や麦など主食となっている食品は糖質が大変に多いからです。厳しい糖質制限では、当然、主食は全く口にできなくなりますが、ご飯やパンがないと我慢できない人には、実行が難しいということになるわけです。

しかし、糖質制限を多少ゆるめてもいいのならば、話は随分と変わってきます。主食を少しでも口にできれば、毎日の実行が格段に容易になるからです。少しは糖質を食べてもいいのか、全くダメなのか。この違いで、実行できるかどうかが大きく左右されます。