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脊椎圧迫骨折には骨セメント注入療法が有効

脊椎圧迫骨折とは、背骨の中の椎体という部分が潰れたような形になることを言います。よく背骨はダンボール箱を積み上げた状態に例えられますが、ちょうど空箱が上から圧迫されて押し潰されたような状態です。

原因は骨粗しょう症やがんの骨転移など。尻もちをついたり、重い荷物を持った時、あるいは、軽く咳払いをした程度で圧迫骨折を起こすこともあります。

圧迫骨折の症状は個人差があり、痛みを全く感じない人もいれば、寝返りを打ったり、前かがみになった時に激痛を感じる人もいます。また、ひどい場合はくしやみや咳、会話をするだけでも骨折部分に響くために、極力それらを避けて生活するようになります。

圧迫骨折の多くは、最初はわずかに潰れるか、あるいは形の上ではほとんど変化が見られないため、発症してすぐにはエックス線検査でも分からないことがあります。しかし、数日から数週間で少しずつ椎体の変形が進み、数カ月後にはエックス線検査ではっきりと変形が分かるようになります。

その後はさらに変形が進みます。多くの場合は変形したまま治癒するのですが、圧迫骨折した背骨の中に空洞ができ、骨がぐらぐらになって再び痛みに悩まされる患者さんも少なくありません。

圧迫骨折をした患者さんの約3割は、痛みが慢性化しています。その中でも特に痛みの強い患者さんには、骨セメント注入療法が有効です。この治療法は、圧迫骨折した椎体に医療用の骨セメントを注入し、椎体内を安定させることで痛みを緩和させる方法です。