タグ別アーカイブ: 血管

血流が悪くなると免疫力も低下してしまう

交感神経が過剰に優位でも、副交感神経が過剰に優位でも、結果的には血行が悪くなるのですが、どちらがより体に悪いのかというと、交感神経が過剰に優位になったときです。なぜなら、交感神経が過剰に優位になった場合、血管の内皮細胞を傷めてしまうからです。

血管が収縮するということは、血管が細くなるということです。その細くなった血管の中を赤血球や白血球、血小板などがすごい勢いで流れていくとき、血管の内壁を構成している細胞、「血管内皮細胞」を傷つけてしまうのです。そしてその傷に血小板や赤血球が引っかかり、血栓化していきます。

よく高血圧になると血管がボロボロになるといいますが、これは血管の内壁(内皮細胞)が傷つく様子を表しているのです。

私たちの体は約60兆個の細胞の集合体です。その一つひとつの細胞がきちんと機能するためには充分な栄養と酸素が必要です。私たちはその栄養と酸素を食事と呼吸によって取り込み、腸と肺でそれを吸収し、血液の流れに乗せてそれぞれの細胞に運んでいます。

同時に、一つひとつの細胞の排泄物を体の外に送り出すルートとなっているのも、病原体などの異物が侵入してきたときや、がん細胞ができたときにそれをやっつける免疫細胞を運んできてくれるのも、やはり血流なのです。ですから血流が悪くなると、細胞の機能が低下するうえ、免疫力も低下してしまうのです。さらに血管がもろくなり血栓ができやすくなるのですから、血流が悪いというのは一般の方々が考えている以上に体にとって悪いことなのです。